死んだ子の年を数える

8歳のころから死にたい、15歳からひきこもり、現在30年経過。

【底辺の仕事】エクセルの計算結果を電卓で計算して確認する理由

「エクセルシートに数値を入力し、出来上がった表を紙に印刷する。紙に書かれてある合計の欄が正しいかを電卓で計算し、正しいことを確認してから提出すること」

 このような指示が来たことがある。すでに業務で利用し続けているシートが出した合計を提出するごとに毎回正しいかどうかを電卓で確認するのだ。

 不思議な指示のように思えるが、派遣先や正社員から普通に来る指示指示だ。指示に従わないと仕事に失敗し迷惑をかけることになる、なぜだろうか。

 一つの例として、消費税がかわった、というものがある。消費税が8%の時代に作られたシートのままだと、消費税を8%として計算した値が出しまう。いまは10%だから正しく計算がされているかを確認する必要がある。

 本来ならそれに対応しエクセルシートを作り直し効率を高めることがエクセルを使う大きな意味といえるが、作り直すことができるほど効率の良いエクセルシートを作れるところは派遣を買わない。

 一見無駄にみえるがとても重要なことだ。そして、どう考えても無駄だ。

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 計算機で計算した正しい値を上から書くか、正しい値はこれですと付箋をつけて渡すか。雰囲気や環境から正確に理解できなければ社会人ではありません。できないなら事務職としては失格となります。

 令和のいま。派遣という存在は会社からみればコピー機などの事務用品などと同じ扱いで、ヒトではありません。会社の経理では、派遣を使うときにはコピー機やパソコンを借りるときと同様消費税を払う。経費は外注費と書くが、実態はレンタルやリースと同じです。

 確認して誤りがみつかったときにどうするかは指示を受けたときに確認しておかないといけません。 事務員の初心者としてであれば確認することが正しい行動で、できなければ失格です。

 何年も事務をやっている人は、たとえ初めての派遣先でも相手が何を求めているかを感じ取ることができます。派遣の年齢で料金がかわるので、指示をもらわなくともどちらが正しいか察する力は費用と効果の比較。機能が多く高級で高度なAIが搭載されている複合機をリースするか、単純な機能しかないが安くて新品のコピー機を利用するか。

 コピー機がちゃんとコピーができなければ交換を求めることと同様、派遣されるヒトがちゃんと仕事ができなければ交換を求める。これが平成後期に作られた令和の仕組みなのです。

 派遣を安く仕入れられるいま、無茶振りをしても派遣会社に払う費用はそうかわりません。月に何十時間も差が出れば調整が行われますが、多少残業を追加したところで派遣元と派遣先の金銭のやりとりの額はかわらないのです。

 キラーワード「オマエノカワリハイクラデモイル」 「同じ性能のハケンをすぐご用意させていただきます」 「うちの社員よりお前の(派遣会社)に毎月払っている額の方が高いんだ」